ブレーカを落として作業開始。 ボロボロの化粧フタをあけると配線が直結されてる?
どうやって電気つけてんの?聞く。 オンオフは裸電球ソケットのスイッチを使っていたとの事。 電球コードが天井からマックスにのばしてあるのはそういう事か。
直結配線のビニテをはがす。ああ。オヤジだ。すぐにわかった。 線芯の先が輪っかに曲げてある。白黒線の互いの輪っかをボルトナットで締めて直結。 ビニテで養生。
本職の電工屋がみたらカンカンな件。 戦後を生き抜いてきた親世代。できることは自分でやるのが当たり前。使えるものでなんとかするのが当たり前。 電気二種もへったくれもない。 趣味のDIYとは次元がちがうのだ。
線芯のワッカ。売り物みたく見事に丸い。ラジペンで器用に丸くしてる親父の姿が浮かぶ。 もう用の無くなったボルトナット。捨て・・ないでポケットに入れとく。
パナソニック 埋込スイッチB(片切) WTP50011を取り付る。 白黒線をスイッチに差し込んでカベに戻す。 真新しいWTP50011。ぼろいモルタルの壁に異質に白光りしてておかしい。
一方、仕組みなんてどうだっていい母上。 めちゃくちゃでかいスイッチ部がやはり楽ちんらしく。 「あら簡単ね」と。作業完了のお言葉をもらう。
ひさしぶりに仏壇のおやじに手をあわせて帰る。
「そういうのウチにあるわよ。」母上が小箱をもってきた。 3号どころか、1号、2号に、セパラボディまで。国民シリーズ一式コンプリートじゃねぇか、おふくろ! しかも本気の年代もの。これぞ「国民ソケット」。